こんにちは。株式会社ミギナナメウエの横田@migi_hisashiです。
Wantedlyのフィード投稿で社員のインタビュー記事をどのように書けばいいかわからない方は多いと思います。
実際に以下のような悩みが多いのではないでしょうか?
- どんな質問をすれば良いのかわからず、とりあえず思いついたものを質問している。
- 全部同じような内容になってしまい、社員の個性が出た記事が書けない。
- インタビューで話が盛り上がらず、ありきたりの情報しか聞き出せない。
今回はそんな悩みを全解決できるように、社員インタビューの考え方とテクニックを全公開します!
社員インタビュー記事の役割
社員インタビュー記事の大切さ
まずはじめに、Wantedlyのフィード投稿の目的って何でしょうか?
それは採用候補者に対して自分たちの会社の魅力や考え方を伝えることです。
そして、そんなフィード投稿の目的を一番達成しやすい記事が社員インタビュー記事です。
会社のフィード投稿を見る時、読者はその会社の雰囲気を知りたいと思って記事を見ます。
会社の雰囲気をより知るためには以下の3つの要素が必要です。
・実際に働いている人たちの生の声が聞ける
・様々な角度からの意見がある
・具体的な話が多く、イメージしやすい
社員インタビュー記事はこれらの要素を全てカバーできます。
良質な社員インタビュー記事がもたらすメリット
読み手からすると社員インタビュー記事には以下のメリットがあります。
- どんな人が働いているのかを知ることができ、読み手の安心材料となる。
- 第三者の視点で語られるので信憑性が高い。
- いろんな社員の視点で会社の魅力が語られる。
そして、会社側としても以下のようなメリットがあります。
- 会社の魅力をありのまま伝えることができる
- 広報コンテンツが充実する
- 社内広報の役割
いい社員インタビュー記事とは?
いい社員インタビュー記事とはなんでしょうか?
それはズバリ読者に「共感」を与える記事です。
フィード投稿の役割は読者に会社の実態を伝えて「この会社なら自分に合いそう」と思ってもらうことにあります。
つまり、会社の社風や考え方に共感してもらうことが大切です。
インタビュー記事では実際に働いている社員さんの生の声を通して、様々な角度から会社を語ります。
その際ただ雰囲気を語るのではなく、自分たちの採用したいターゲットが読了後に少しでも共感する内容・構成を意識しましょう。
インタビュー記事の作り方 準備編

1:インタビュー記事の目的を設定する。
インタビュー記事を作る際にいきなり質問を考えて、インタビューして記事を作ることは得策ではありません。
なぜなら、そのようにして作ったインタビュー記事は読者に与える印象がまばらになってしまうからです。
まずはどんな記事に仕上げたいのかをイメージしましょう。
記事をイメージする際に考えることは、記事を読む前と読む後で読者にどのような感情の変化を与えるか、つまりその記事の「目的」を明確にしておくことです。
記事の目的の具体例
・新人社員のインタビュー記事により、自分が入社した後のことをイメージさせる。
・人事部の社員のインタビュー記事により、会社の風土の魅力を伝える。
記事の目的を明確にすることで、
・インタビューする相手
・インタビューする質問
・記事の構成
これらを適切に決めることができます。
2:質問を考える
インタビュー記事の目的がはっきりしたら、今度は質問を考えましょう。
おすすめの文量は1000文字前後です。(参照はこちら)
なので、質問で言うと5問程度が適切でしょう。(1つの質問に対して200字ほどの回答)
実際は使わない質問と使う質問に分かれるので、
予備も含めて10問ほど質問を考えることをお勧めします。
10問の質問は設定した記事の目的を果たすような質問にします。
参考までに記事の目的別の質問集を用意しましたので、以下からダウンロードください。
社員インタビュー記事に役立つ目的別70に質問集
気をつけるべきポイントとして、一見違うように見える質問でも、回答は同じの場合があります。質問はダブらないように設定しましょう。
例:「入社の理由は?」と「この会社を選んだ経緯は?」は同じ。
3:インタビュー記事の目的や質問事項を事前に相手に共有する
事前に目的と質問事項をインタビュー相手に共有することは非常に大切です。
この共有を行うことで、相手は質問に対する回答を答える準備ができます。
準備をしてもらうことで、実際のインタビューの際にスムーズに進むだけでなく、
より詳細な内容を相手から聞くことが可能になります。
インタビュー記事の作り方 インタビュー編

1:インタビューアーの役割を知る
事前に用意した質問をすることだけがインタビューアーの役割ではありません。
それ以外にインタビューアーには以下のような重要な役割があります。
- 環境づくり:相手をリラックスさせて、本音を話やすい環境、雰囲気を作る。
- エピソードを引き出す:相手の回答の真意を突き止め、より深い内容を聞き出す。
- 目的との照らし合わせ:読者が求めている内容と回答がマッチしているかを考え、時には臨機応変に質問を変える。
2:相手から話をどんどん引き出させるために必要な心がけ
相手が本音を話しやすい環境づくりは必須です。以下ポイントをまとめました。
- 自己開示を先にして、相手が話しやすくする。
- 焦らずアイスブレイクを入れる。
- 話した内容の中でまずいものがあれば後から取り消せることを伝える。
そして、もう一つ大切なポイントがあります。
それは沈黙を怖がらないことです。
エピソードを引き出すということは正確に言うと、相手にエピソードを思い出してもらうことです。
この思い出すと言う作業に欠かせないのは、考える時間のゆとりです。
その際必ず沈黙が生じます。
沈黙は相手がいいエピソードを引き出すためには欠かせないものなので焦らず怖がらずに受け入れましょう。
インタビュー記事の作り方 執筆編

執筆時のポイント
1:冒頭に登場人物を明確にする。
インタビュー記事の構成の一番おくべきは、登場人物の紹介です。
実際にどのようなバックグラウンドを持った人のインタビュー記事なのかを読者に示す必要があります。
この際、紹介文の書き方も冒頭で定めたインタビュー記事の目的と合ったものにする必要があります。
例:人事部の社員のインタビュー記事で会社の風土を伝えることが目的の場合、紹介文はその方が人事部での仕事柄、会社の風土に対する理解が深いことが伝わる文章にする。
2:共感するポイントを設計する。
いいインタビュー記事とは「共感」できる記事だと言うことは冒頭でお話ししました。
記事の執筆段階で共感ポイントを定めておくことは必須です。
聞き取ったインタビュー内容をもとに、どこを共感ポイントにするかを定めましょう。
共感ポイントが定まれば、その共感ポイントが一番際立つような構成を考えます。
3:難しい言葉は使わない
インタビュー記事以外でも共通することですが、業界の専門用語や社内の共通言語などを用いることは避けましょう。
いい文章とは誰でも負荷なく理解できる文章です。
魅力的な記事にするためのテクニック
1:起承転結を意識
読者にとって読み応えのある記事にするために役立つこと構成が起承転結です。
起承転結を意識して記事を作ることで、読者の感情をきれいに動かす文章に仕上げることができます。
2:個性を意識する
登場人物の個性が引き出されているストーリーは魅力的です。できるだけ、相手の個性が溢れ出るような執筆を心がけましょう。
コツとして社員の言葉をそのまま使うことがお勧めです。
3:一文の文字数を意識してリズム感を出す。
一文の文字数が多い文章は読者に負荷を与えます。
一文一文を適切な長さで区切って文章にリズムを持たせ読みやすい文章を心がけましょう。
参考として、人は一文で60字を超えるとつまずくと言われています。
最終確認
記事が出来上がったら、再度気持ちをリセットして読み直してみましょう。
この記事を読んで心は動かされるか、読了後に残る印象は何か、一緒に働きたいと思う内容かを確認します。
まとめ
いいインタビュー記事の作り方
1:インタビューの目的を定めて、最終的にどのような記事にするのかイメージする。
2:目的から適切な質問を考える。予備も含めて10つ程考える。
3:インタビューの際は、「相手が話しやすい環境を作ること」、「本音を話してもらうこと」、「具体的なエピソードを話してもうらうこと」を意識する。
4:執筆の際は、登場人物を明確にして、共感ポイントを設計する。文字数は1000文字程。