新型コロナウイルスの影響で採用のオンライン化が進んでいますね。もともと採用のオンライン化には地方学生にリーチできるというメリットがあったのでコロナ前から進んでいたのですが、ここにきて一気に加速しています。
今回はそんな採用のオンライン化について、現役就活生100人にアンケートをとり、不便に感じたことや、よかった企業の対応について聞いてみました。ぜひ参考にしてみてください。

アンケートの概要

今回実際にオンラインでの就活を経験した100名の学生にアンケートにご協力いただきました。
(アンケート期間 2020年4月1日〜2020年4月30日)

所属大学については、地方の大学の割合が6割・都内が4割で、また私立が7割・国公立が3割です。
男女構成は男性6割・女性4割です。

 

アンケートで聞いた項目は以下の通りです。

・オンライン就活で不便に感じたことはありましたか?
・どのようなことに不便さを感じましたか?
・オンライン就活で良いと思った企業の対応を教えてください

それでは、早速結果をみていきましょう。

不便に感じたこと

「オンライン就活で不便に感じたことはありましたか?」 という質問に対して、「あった」と答えた方は100人中83人でした。8割の方がどこかしらで不便さを感じていたことは驚きです。

「具体的にどのようなことに不便さを感じていたのか」の問いに対しては様々な回答がありました。

非常に参考になるものも多かったので紹介していきます。

多かった意見

まず一番多かった意見が「音声環境や通信環境で不便さを感じた。」という意見です。
53名の学生が音声環境や通信環境で不便さを感じたということがわかりました。

以下、実際の声です。

・タイムラグがある企業があり、実際の会話とは程遠かった。
・画面がとまって段取りが悪かった。
・音が聞こえづらい?単純に音響設備が悪いのか面接官の方の声が聞き取りづらい。
・画面共有が一部の人に反映されてず、開始までに時間がかかったこと。

次に多かった意見が、「非言語の伝達が難しい系」の意見です。35人の方がそのように感じたとのことです。
オンラインだとどうしてもその場の雰囲気や相手の反応はわかりづらくなり、そこの判断が難しいといった意見や、それが原因で緊張したという声も多かったです。

以下、実際の声です。

・本当の自分が伝わっているのか不安。
・そこで働いている人の人柄がつわりにくい。
・相手に視線を合わせるためパソコンのカメラを見て話すと、相手の表情の動きなどが見られず、実際のコミュニケーションと離れたものになってしまう。
・会社の建物等を実際に訪れて見られないため、モチベを上げにくい。

参考になる意見

他にも参考になる意見が多かったので紹介していきます。

自己PR動画で何を撮れば良いのかわからない。

こちらは動画選考に対する意見です。候補者にESの代わりに30秒から1分の自己PR動画を送ってもらう動画選考ですが、学生側からしたらどのような動画を撮れば良いのか、求められているものは何なのかがわからず、不満に感じたという意見が複数ありました。

アイスブレイクが短い

こちらは16名の方が回答した意見です。アイスブレイクや雑談が短く、淡々と会話が進んでいったことに不満を感じたそうです。また、アイスブレイクが短かったことが原因で、緊張してしまい、本来の自分を出せなかったという意見もありました。

Web会社説明会でサイト見ればわかる情報だけであったり、知りたい情報が聞き出せなかった

Web会社説明会動画に対する意見です。

オンラインで行う会社説明会は対面で行う会社説明会と比べると、どうしても質問やその場で臨機応変な紹介を行うなどのインタラクティブさが薄まってしまいます。そんなWeb会社説明会に退屈さや不満を感じた学生が一定数いました。

対策としては、質問に答えれる仕組みを作ることや、ライブ配信での会社説明会を行い、リアルタイムで学生の求める情報を出していくことがあります。

グループ面接を行っている企業があり、段取りが悪かった

オフラインの時は非常に有効なグループ面接ですが、オンラインで行うとなると、相当な練習が必要かもしれません。
この回答をしていただいた方に、より詳しく話を聞いてみたところ、以下の通りでした。

まず、グループディスカッションを行っていたのですが、話す人がかぶらないように皆が気を遣ったためかディスカッション自体がそこまで成り立ちませんでした。これは参加者の能力というより、オンラインでのディスカッション自体がそもそも難しいので、グループディスカッションを行うのであれば、何か工夫が必要だと思います。
また、私が回答する場面では、他の候補者の顔も一斉にこちらを向いている状態になり、より一層緊張しました。

よかった企業の対応

次に、良いと感じた企業の対応についての学生の回答をみていきましょう。

多かった意見

意外に多かった意見が出ました。それが「面接担当者が相槌をうってくれた」という意見で38名の方が回答しました。

相槌をうってくれることで反応がわかりやすくなり、オンラインでもコミュニケーションが取りやすくなったとのことです。
実際にビデオ通話で自分が話すときには、パソコンのカメラを見るようにしている方が多く、その時に相手が相槌をうってくれると視界の端に相槌を確認することができ、話しやすくなったという意見がありました。

似たような意見で、「面接官の表情が豊かでコミュニケーションを取りやすかった」というものもあり、オンラインでのコミュニケーションは普段以上に自分の表情に気を遣うことが大切なのかもしれません。

参考になる意見

自己PR動画のお手本の動画を送ってくれた

先ほど不便に感じた点のアンケートで「自己PR動画でどのようなものを撮れば良いのかわからない」という意見がありましたが、この問題を解決するために、お手本の動画を送っている企業があったそうです。お手本の動画だけでなく、自己PR動画でどのような点を見定めるのか、求めるものはどういうものなのかを学生にしっかり伝えることで、学生側もやりやすくなります。

面接官がリラックスさせようとしてくれる

こちらも非常に大切なポイントです。オンラインだとどうしても必要なことだけを話して会話が淡々としてしまうのですが、最初に意識的にアイスブレイクを長く取り、学生側が本来の自分を出せるような工夫をしている企業は高評価でした。

中には、面接官側もオンラインに慣れてないことを開示してリラックスさせてくれたという意見があり、参考になります。

良い機材を使っているのか、対面とほぼ変わらないくらいクリアに音が聞こえ、それだけで好印象だった

音響環境や通信環境に不満を感じている学生は6割もいました。それだけどこの企業も音響環境や通信環境がまだ整っていない可能性があります。
逆に、そこが整っているだけで好印象を持つ方も一定数います。

ライブ配信の会社説明会で、いろんな部署の社員さんに繋いでもらい、詳細な話を聞けた

ライブ配信のWeb会社説明会で、常に各部署から一人は通信をつなげれるように準備して、学生の興味のある部署の方をその場で繋いでいる企業があったそうです。

まとめ

採用のオンライン化を進めるにあたって気をつけるべき重要なポイントをまとめると以下の通りです。

  • 音響環境・通信環境には最新の注意を払う。
  • アイスブレイクを長くする。
  • 普段より表情を豊にする。
  • 自己PR動画はお手本を送る。
  • Web会社説明会は学生が知りたい情報を届けれるような工夫をする。

これらの項目に気をつけて採用のオンライン化を進めていきましょう。